HAND MADE JEWELLERY & ORDER MADE JEWELLERY
YO'S Gallery 過去の作品です
アフガニスタン ヒンズークシュ山脈 バダフシャン地方産の最高ランクのラピスラズリの原石を入手しました。
最高級ランクのラピスラズリがアフガニスタンで採れるという事を知る人はほとんどいないのではないでしょうか。現在のアフガニスタンは、国際援助に依存し、国民の3分の2は、1日2ドル以下で生活している極貧国です。麻薬アヘン、ヘロインの密輸が収入源となっており、終わりのない内戦を繰り返しています。しかし、古くからアフガニスタンは世界最大規模の各種金属、希少金属、貴金属、宝石を含有する豊富な鉱脈が数多く存在することが知られており、インフラの整備や権益の開発が進めば資源企業に莫大な富をもたらすと考えられています。
ラピスラズリは、紀元前から採掘が続いた宝石で、宝石としては最初に用いられ、身に付けられた石です。エジプトでは、紀元前3000年頃の墳墓から、エジプトでは産出されないラピスラズリの装飾品や工芸品が数多く発見されています。
Lapisはラテン語で空、Lazuliはペルシャ語で石を意味します。
古代ローマの博物学者プリニウスはラピスラズリを「星の煌めく天空の破片」と表現しました。深青の中に金色に輝く模様があるので、星が輝く夜空を彷彿させます。ラピスラズリは古代王侯貴族の富の象徴でした。
この様に昔からラピスラズリが人々を魅了してきたのは、青は人類にとって、空や海の色として日常的に目にしながらも手にすることが困難な色であったと言う事です。地球上の生物に青いものは極めて少ないのです。花や鳥、動物など、紫はあっても、青い動物や植物はほとんど見る事が出来ず、だから、たやすく手に入れる事のできない青にとても魅力を感じたのだでしょう。
この人類が紀元前から魅了されてきた、アフガニスタンのラピスラズリ。
どの様な作品に仕上げる事が出来るのか楽しみです。